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日系自動車メーカー — アジア太平洋地域統括会社Craft Sprintから始まった事例 →

部門別の予算を1つの共通プールに。年度末に予算を失わず、新たな取り組みに充てられるマネージドサービス

これまでは各部門がプロジェクトごとに保守予算を確保していたため、余った予算は年度末に失われ、不足すれば追加の承認が必要でした。私たちは4つのプラットフォームを年間の共通工数プールにまとめ、部門横断で管理したうえで、月次ダッシュボードで報告しています。余剰分は顧客との合意のもと、AIを活用した新しい試作に再投資しています。

1

共通の工数プール(部門と4つのプラットフォームを横断)

4

1つの年間工数プールの対象プラットフォーム

自動車・モビリティマネージドサービス分析・ダッシュボード地域全体2026年 – 現在読了目安 5分
顧客
日系自動車メーカーの地域統括会社
利用者
地域統括会社のプラットフォーム責任者・管理職
範囲
対象範囲の見積もり・プール型のマネージドサービス契約・月次報告ダッシュボード・プラットフォーム監視
期間
2026年3月に提案 → 2026年4月に契約締結・初版ダッシュボード → 以降毎月更新
対象
部品カタログのデータハブを備えたコマースプラットフォーム・ディストリビューター向けコミュニケーションポータル・部品ブランドのWebサイト・販売店認定の自動化
7

すべての作業時間を分類して記録するサービス区分(障害対応から報告・ガバナンスまで)

1日

最初のコミットから、稼働するダッシュボードの完成まで

5か月

公開している月次実績(2026年4月–8月、毎月更新)

10

ダッシュボードに取り込んだインフラ監視レポート(2026年5月–8月)

課題

部門ごとに固定された予算と、スライド資料での報告

私たちはすでに、この地域統括会社向けに複数のプラットフォームを構築・運用していました。VIN検索のデータハブを備えたディストリビューター向けのコマースプラットフォーム、ディストリビューターからの問い合わせを振り分けるポータル、部品ブランドのWebサイト、販売店認定の自動化システムです。それぞれに個別の保守契約があり、報告の形式もそれぞれ異なっていました。

予算は部門ごと、プロジェクトごとに確保されていました。年度末に余った予算はそのまま失われ、不足したプロジェクトは期中に追加の承認が必要でした。新年度に向けて地域統括会社が求めたのは、契約の一本化、必要なところへ振り向けられる予算、そして技術的な説明がなくても管理職が理解できる報告でした。

部門ごとに固定された予算

各部門がプロジェクトごとの予算を持っていました。使われなかった工数は年度末に失効し、超過すれば追加の購買申請が必要でした。

見えない作業時間

作業時間はタイムシートに記録されているだけでした。地域統括会社が把握できるのは合計のみで、何が工数を押し上げたのか、作業の多い月が問題なのかどうかは分かりませんでした。

読まれない報告

監視結果は毎月スライド資料で届き、工数やプロジェクトの状況とは別々だったため、全体像を把握できる人がいませんでした。

アプローチ

作業量を実態に即して見積もり、プールにまとめ、毎月平易に報告

基本の対象範囲は、プラットフォーム別・作業別に、算定根拠を明示して見積もりました。そのうえで、4つのプラットフォームを年間の共通予算プールにまとめました。ダッシュボードは、開発に着手したその日に最初の版が稼働しました。以降も、地域統括会社からの意見も反映しながら、毎月改善を続けています。

運用中のプラットフォーム 毎月 地域統括会社 問い合わせポータルディストリビューター向け 販売店認定サーバーレスのバッチ処理 コマースプラットフォームVIN検索データハブ付き 部品ブランドのWebサイトクラウドサーバー上のCMS 1つの年間工数プール7つのサービス区分 プラットフォーム監視KPI・グラフ・要約 月次ダッシュボード工数・ハイライト・案件 地域統括会社の判断配分の調整・余剰の再投資
4つのプラットフォームの工数を1つのプールにまとめ、監視結果とその月の説明もあわせて公開します。地域統括会社は、4つの報告ではなく1つの報告を確認すれば済みます。

対象範囲と契約

2026年3月–4月
  • プラットフォーム・作業ごとに基本の対象範囲を見積もり
  • 障害対応から報告までの7つの共通サービス区分
  • 年度単位のプール型契約に一本化

初版ダッシュボード

2026年4月
  • 工数プールの概要と計画対比のバーンダウン
  • プラットフォーム別カードと区分別ヒートマップ
  • アクセス制御付きの静的サイト

詳細と背景

2026年5月–6月
  • タイムシートの取り込み機能とプラットフォーム別の詳細ページ
  • 優先度別の目標を示すSLA参照ページ
  • 超過の理由を説明する月次ハイライト
  • 監視レポートの取り込みと傾向を示すスパークライン

プロジェクト表示と要望の反映

2026年8月–9月
  • 運用業務と並べた、進行中の構築案件の進捗表示
  • フェーズ・マイルストーン・次のアクション・リスク管理表
  • 地域統括会社の要望に応じた障害・依頼件数の表示
成果

予算も説明も確認先も1つに

導入前部門・プロジェクト別の予算。余剰は年度末に失効し、不足時は追加承認が必要
解決策部門と4つのプラットフォームを横断して管理する年間工数プール
結果新たな購買申請なしで、年度の途中でも必要なところへ工数を移せる
導入前未使用の予算が年度末に無駄になる
解決策余剰分の再投資について顧客と合意
結果余剰工数を、Craft Sprintで構築するAI活用ツールなどの新しい試作に充当
導入前作業時間はタイムシートに記録されるだけで、見えるのは合計のみ
解決策すべての作業を7つのサービス区分で記録し、月次のヒートマップで表示
結果地域統括会社が、月ごとの工数の内訳を作業の種類別に把握できる
導入前超過の説明は事後になるか、されないまま
解決策月次ハイライト:プラットフォームごとの要旨と主な要因
結果2026年6月のコマースプラットフォームの超過は、理由とあわせて同じレポートで公開
導入前監視結果は別のスライド資料で報告
解決策取り込みツールでKPI表・グラフ・要約をダッシュボードに反映
結果インフラの状態を工数と並べて確認できる。データハブのレポートは2026年7月から2週間ごとの発行に変更
導入前毎月のスライド報告と長時間の定例会議
解決策工数・監視・進行中のプロジェクトを1つのダッシュボードに集約
結果報告の準備や定例会議にかかる時間が減り、議論は意思決定に集中
マネージドサービスは、中身の見えないブラックボックスであってはなりません。使い切らなければ失われる予算であってもいけません。作業時間の使い道がすべて見えれば、地域統括会社は重要なところへ工数を移し、残った分を次のアイデアに充てられます。
プロジェクト責任者、平プロモート デジタル
今後の展開

運用予算からイノベーション予算へ

工数を1つのプールで管理しているため、余剰分を年度末に失うことなく、AIを活用した新しい試作に充てられます。試作の内容は地域統括会社と合意したうえで、Craft Sprintとして構築します。

プラットフォームとパートナー
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